愛媛新聞:南海地震に備え 県と愛南町などが津波避難訓練

愛媛県愛南町を主会場として実施された、南海地震への津波対応を検証する避難訓練についてのニュースです。


南海地震に備え 県と愛南町などが津波避難訓練 愛媛のニュース

 東日本大震災を受けて、南海地震の津波対応を検証する県の津波避難訓練が22日、愛南町久良を主会場に行われた。
 県と愛南町など宇和海沿岸5市町が連携して実施。訓練で見つかった課題や成果を、策定中の「地域防災計画」や他市町の取り組みに反映させる狙いで、衛星携帯電話などを使った情報伝達訓練と住民の避難訓練があった。
 久良地区では午前9時に南海トラフを震源域とする強い地震が発生、宇和海全域に大津波警報が発令されたとの想定で、住民約330人が参加した。
 一時避難場所の久良小学校(海抜22メートル)には、児童が地区のお年寄りらに「津波が来るから一緒に逃げましょう」などと呼び掛けながら避難。約10分で避難を完了したが、高知県で10メートルの津波を観測したとの想定で、さらに高い場所に逃げる二段階避難を体験した。
 同小6年の本多咲稀さん(12)は「しっかり呼び掛けができるように、普段から意識を高めたい」と話した。